Story
ノルウェーの孤島で孤独に暮らすノーベル賞作家アベル・ズノルコのもとへ、エリック・ ラルセンという地方新聞記者が訪れる。ズノルコの最新作『心に秘めた愛』についての取材のためだ。
これまでのズノルコの作品は哲学的小説が多かったが、今回は、ある男女の手紙のやりとりを作品にした恋愛小説で、これまでの最高傑作と評価されていた。
登場人物には実在のモデルがいるのだろうか?なぜ手紙のやりとりが突然終わってしまったのか?ラルセンはそんな疑問をインタビューしていく。しかし、ズノルコの返答は納得のいくものではなく、謎めいている。
一方で、ラルセンの質問もどこか意味ありげなものが多く、
ズノルコを戸惑わせる。
白夜が終わり、半年ぶりの夕方がおとずれるとき、二人をめぐる衝撃的な真実が明かされていく。